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木部 皓太(Kota Kibe)
Academic Mentor|理数科目・高卒認定

Q1. 高卒認定試験はそもそも何のための試験?

「高卒認定(高等学校卒業程度認定試験)って、結局なんの試験ですか」――進路面談を担当していると、生徒本人より保護者の方からこの質問をよくいただきます。正式名称は「高等学校卒業程度認定試験」、通称「高認」「高卒認定」、旧名称「大検(大学入学資格検定)」です。文部科学省が年2回(8月と11月)実施している国家試験で、合格すると「高校を卒業した人と同等以上の学力がある」と認定されます。

大事なのは、高卒認定は「高校卒業資格」そのものではないという点です。最終学歴は中卒のままですが、大学・短大・専門学校の受験資格が得られ、就職時の応募要件である「高卒以上」も多くの企業で満たせる、というのが正確な位置づけです。私の指導現場でも、「高校に行けなかったから将来が閉じている」と思い込んでいた生徒が、高卒認定の制度を正しく理解した瞬間に表情が変わる、という場面を何度も見てきました。

受験資格は、満16歳以上(その年度末までに16歳になる人)であれば、中学校を卒業していなくても受験できます。上限年齢はありません。実際、文部科学省の統計でも、10代後半〜20代を中心に、毎年2万人前後が出願しています。「学校に行く・行かない」とは別の進路ルートとして、国が用意している正規の選択肢――それが高卒認定です。位置づけの全体像は高卒認定からの未来設計でも整理していますので、合わせて読んでみてください。

Q2. 受験科目は何科目?文系・理系で違う?

高卒認定試験の科目数は、選び方によって最少8科目/最多10科目になります。「思ったより多い」と感じる人もいれば、「全日制高校の3年分の単位を考えれば全然少ない」と捉える人もいます。私の感覚では後者が実態に近いです。具体的な科目は以下のとおりです(2026年度時点)。

必修科目(全員共通/7科目):国語、地理、歴史、公共、数学、英語、そして「科学と人間生活」を含む理科系列の組み合わせ。理科の選び方で全体の科目数が変わります。

選択パターン①(理科を「科学と人間生活」+1科目で計2科目にする場合):合計8科目。「科学と人間生活」+物理基礎/化学基礎/生物基礎/地学基礎のうち1つを選びます。文系志望や、最短合格を狙う人の標準ルートです。

選択パターン②(「科学と人間生活」を取らず、基礎科目3つにする場合):物理基礎・化学基礎・生物基礎・地学基礎のうち3つ。合計9科目になります。理系の大学受験で理科2科目を使う人にも親和性があります。

科目の中身を見ると、すべて中学〜高校1年範囲が中心です。難関大の二次試験のような専門レベルではなく、「基礎が身についているか」をチェックする試験設計になっています。理数が苦手で迷っている生徒には、数学の学び直し3ステップ理科系科目の学び直しもあわせて読むことをおすすめしています。なお、過去に高校で履修して単位を取得済みの科目があれば、その科目は免除申請が可能で、実際の受験科目数を減らせます。これは中退経験者にとって大きな救いになります。

Q3. 費用はトータルでいくらかかる?

「お金がたくさんかかるのでは」という不安は、特に保護者の方から多い質問です。結論から言うと、高卒認定試験そのものの受験料は、最大でも8,500円です。通信制高校の年間学費(私立で年間20万〜60万円規模)と比べると、桁が1つ以上違います。

正確な内訳は、文部科学省の公表値で次のようになっています。受験する科目数によって金額が変わる仕組みです。受験科目数が7科目以上で8,500円、4〜6科目で6,500円、1〜3科目で4,500円。書類郵送費や写真代を入れても、初回受験で1万円前後に収まるのが一般的です。1回で全科目に合格できない場合でも、合格した科目は次回以降免除されるので、追加で発生する受験料は残科目分だけです。

一方で、独学で対策しきれず予備校や個別指導を使う場合は、別途学習支援費用がかかります。市販テキスト主体で進めるなら年間数千円〜2万円程度、専門の高認予備校や個別指導を使うと年間20万〜60万円程度、というのが私が見てきた現実的なレンジです。ここはどの程度の伴走が必要かによって幅が出ます。

CLCの高卒認定コースでは、高卒認定合格だけで終わらせず、合格後の大学進学・起業・海外進学までを見据えた伴走を一つのプランに含めています。「合格したあと、次に何をするか」までの設計を込みで考えるのが、お金の使い方として一番効率がいいと考えているからです。費用感の詳細はLINEで個別にお伝えしています。

Q4. 合格率はどのくらい?難易度の本当のところ

合格率のデータも、保護者からよく聞かれる質問です。ここは数字の読み方に注意が必要なので、丁寧に整理します。文部科学省が公表している直近年度のデータでは、「全科目合格者」の割合は受験者全体の40%前後「1科目以上の合格者」の割合は90%超となっています。一見すると「半分以上が落ちている」ように見えますが、これは数字のマジックです。

高卒認定は科目合格制のため、1回で全科目に受かる必要はありません。1回目で6科目、2回目で残り2科目、というように分割して合格を積み上げていけます。前回合格した科目は永久に有効です。つまり「全科目合格率40%」というのは「単発の試験で全部取り切る人の割合」であって、「2〜3回の受験で最終的に高卒認定に到達する人の割合」はそれよりずっと高くなります。

私が現場で見てきた感覚では、不登校・中退経験のある生徒でも、計画的に学習設計をすれば1年以内に高卒認定取得まで到達するケースが大半です。逆に苦戦する原因は学力よりも、「学習リズムが作れない」「孤独で続かない」というメンタル面の課題が中心です。これは私が学習計画の立て方でも書いている通り、伴走者の存在が結果を分けます。

科目別の難易度を私の指導経験で言うと、英語・数学が最後まで残りやすく、国語・地理・歴史・公共・科学と人間生活は比較的早めに片付きます。理科基礎科目は範囲が限定的なので、コツをつかめば短期間で合格点に届きます。「全部苦手」と感じる必要はなく、得意な科目から1つずつ崩していけば、ハードルは思っているより低いです。

Q5. 年間スケジュールと、CLCで進める最短ルート

最後に、年間スケジュールと、CLCで進める場合の最短ルートを共有します。高卒認定試験は年2回、8月(第1回)と11月(第2回)に実施されます。第1回の出願は4月中旬〜5月上旬、第2回の出願は7月中旬〜9月上旬が一般的です(年度によって若干前後します)。受験会場は各都道府県に設置されるので、原則として自宅から日帰りで受験できます。

最短合格を狙う場合、私が現場で推奨している王道パターンは「4月までに学習スタート→8月で6〜8科目合格→11月で残科目を取り切る」というスケジュールです。これで1年以内に高卒認定取得が完了し、翌春の大学受験に間に合います。16歳で高卒認定→17歳海外進学のリアルのように、より早期に取得して海外進学に動くケースも実際にあります。

CLCの高卒認定コースでは、入塾後すぐに「いつまでに何の科目を仕上げるか」の個別ロードマップをアカデミックメンターが設計します。そこから先は、平日の昼の時間を使って学習を進めつつ、大学進学を志す生徒は進学コースで受験対策を、起業や事業立ち上げを志す生徒は起業コースで実プロジェクトを並行で進めていきます。高卒認定合格は「ゴール」ではなく、本当にやりたいことに時間を使うための「スタートライン」です。

「自分の状況だと、いつまでに何科目取れそうか?」「うちの子に高認は合うのか?」「全日制高校・通信制高校・高認、どれが現実的か?」――こういった個別の判断は、データだけでは決められません。私たちアカデミックメンターが、現状ヒアリングのうえ一緒に整理します。LINEで無料相談するか、お問い合わせフォームからお気軽にご連絡ください。CLCのミッション私たちについてもあわせて読んでいただけると、私たちの伴走スタンスがより伝わるはずです。